雲南省の田舎町で壮絶な集団宝探しが繰り広げられる
9月27日の報道によれば、中国西南部の雲南省の田舎町で、壮絶な集団宝探しが繰り広げられる事態となったという。一体どういうことなのだろうか。
雲南省の田舎町で突如巻き起こった集団宝探し
/ Picture from 新浪 / slide.news.sina.com.cn/s/slide_1_2841_103674.html
まとめ
今回宝探しが巻き起こったのは、雲南省の騰冲という田舎町。彼らが捜していたのは翡翠だという。なぜこんな街の真ん中で翡翠が出るのだろうか。この場所は古くは翡翠の加工を行っていた場所で、当時使われなかったり、傷がある翡翠などが捨てられ、古い街道の基礎に建材代わりに埋められたのだという。今回街道が新しく改修されることになり、工事の途中で露出したかつてのクズ翡翠の層の中から、少しでも価値のある翡翠はないかと群衆が宝探しを始めたのだ。
中国では翡翠は玉と呼ばれる。宝石のような価値がつくものもある。もともとゴミだったものなので価値が出るかはわからないが、まぁみんなが楽しければいいのだろう。工事関係者はたまったものではないだろうが。(了)
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重慶の地下に眠る秘密裏に建造された広大な核基地に潜入
かつて東西冷戦下で、ソ連とともに東側陣営として核開発競争を繰り広げた中国。その核開発に於いて、重慶の地下に秘密裏に造られていた核基地が今回、9月25日に一般に公開された。重慶といえば、中国西部の主要な大都市だが、その地下には広大な地下空間が作られ核基地が置かれていたのだ。一体どのような施設なのだろうか。
重慶の地下に眠る秘密の核基地
▼山がちな重慶の地下に横穴から入っていく形で作られた核基地への入り口
▼かつてこの地下基地には中国で初めての原子力発電施設が置かれていた
▼はてが見えないほどに掘られた隧道
▼この地下施設には核兵器製造工場もあったという
▼いまもかつての研究施設の名残が残る
▼今回一般公開されるにあたりライトアップが行われた
▼展示施設が作られた
▼緑のライトアップが核をイメージさせる
▼核基地だった当時の様子を間近で見ることができる
▼現在は水が流れる内部のトンネル
▼かなり広大な空間が掘られていた
/ Picture from 新浪・slide.news.sina.com.cn/c/slide_1_2841_103621.html
まとめ
この核基地はかつて「816工程」と呼ばれたプロジェクトで、1966年に当時の国務院総理だった周恩来の批准により建造が開始され、主に原子爆弾の製造を目的として使用された。冷戦の終結により役目を終えた地下核施設は、2002年に国から正式な解体命令が出されたという。2010年に一般公開されることが決まり、現地政府は2015年から1年間の改修工事を行っていた。
今後は観光客を受け入れるということなので、重慶を訪れた際は「816工程」を訪れてみてはいかがだろうか。タクシーの運転手に「816工程」と書いて見せてみよう。ちなみに現在中国の核兵器はどこにあるかというと、陝西省の秦嶺山脈の山の中に核弾道ミサイルが山盛り保管してあるというのが、中国人の間ではもっぱらの噂だ(軍事機密なので真偽は不明)。(了)
【記事:高晋】