【中国大洪水】決壊した堤防を塞ぐため、トラックを水の中に投入
毎度想像もできないことをやってのける中国だが、またまた魅せてくれた。先月末からの大洪水により各地で堤防の決壊が相次いでいる中国、何の装備もない田舎で発生した堤防の決壊に、住民はありえない方法で対抗したのだ。
7月10日午前、湖南省華容県で堤防が決壊。急遽応急措置が行われたが、それには驚きの方法が行われた。安全ロープを付けたドライバーが石を満載したトラックを運転して決壊口に向かって走らせ、トラックが落ちる直前に飛び降り、トラックごと石を投入して、決壊口を塞ごうというのだ。新華網が伝えた。
情報によれば、10日午前8時には、華容県を流れる河川の水位は35.15メートルに達し、警戒水位の33.5メートルを1.65メートル超過していた。そして10時57分、ついに堤防が決壊した。華容県は武装警察750人、自治体の職員300人以上を派遣して緊急救援と住民の避難措置を行った。10時20分から緊急の住民避難が開始され、その日18時までに、決壊口の周辺住民2.7万人の内、すでに2.1万人が避難した。
華容県のスタッフの説明によれば、決壊口の水流は流れが非常に速く、地方の不十分な装備では対応できないため、現在省政府に応援を要請しているという。この地区の総面積は6.6万ムー、耕地面積は4.36万ムー、総人口は27488人。この堤防はこの地域の中心都市である岳陽市への洪水を防ぐ20の堤防の内の一つである。
▼安全ロープを身につけ、トラックが落ちる前に、運転席から飛び降りるドライバー。
▼トラックはそのまま水の中へ落ちていく
▼次々に投入されるトラック
▼投入後の様子。はたして効果はあったのだろうか
▼投入されるトラックの映像
▼飛び降りるドライバーの姿が見られる
続報によれば、最終的には合計13台のトラックが投入されたという。
中国の掲示板ではネットユーザーから、賞賛の声や、トラックの費用はだれが負担するんだというコメントがある一方、
必死でやっている姿を見せるためのショーに過ぎない
という冷静な指摘も見られた。
▼その後本格的な救援部隊が到着し、堤防は45時間で無事修復された
ちなみに調べてみると以前にもトラックを投入したことがあったようだ。
中国はさすがにスケールが違う。
▼2010年南京での投入の様子
【Sauce:】
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最近中国は毎年のごとく洪水による災害に苦しんでいる。
【関連地図】
洞庭湖は日本の神奈川県の“湘南”の語源ともなった中国有数の水郷だ。
【翻訳・編集:高晋】