チベット伝統の「羊数え」競技
9月8日、中国西部のチベット自治区シガツェ市パナム県の“者下郷”という村で、牧畜民が草原の上に集まり、「果孜(羊の頭数数え競技)」が行われた。一年間の牧畜の成果はどうだったのか、各地の牧畜民が自分の家の羊の数を比べ、誰の飼っている羊が一番多いかを競うのだという。
チベット伝統の「羊数え」競技
▼みんなで羊を数えるのだ
▼この速さで数えることができるのか?
▼競技の最中は歌と踊りも行われる
▼勝者は青稞酒で乾杯する
まとめ
この競技は長い歴史のある民間伝統活動で牧畜区の生産の成果を見せるもので、牧畜民の牧羊と蓄財を促進する意味があるという。中国のネットユーザーからは、数えてるうちに眠くなるだろ、数えてるとお腹減るんじゃないか、というコメントがある一方で、過剰な牧畜で砂漠化が進行していると冷静な指摘をするコメントもあった。(了)
【記事:高晋】 /Picture from 新华网
【参考】
青稞酒は、別名「チャン」とも呼ばれる、チベット地方を中心に作られるどぶろくの一種。
ヒエ、米、ムギ、トウモロコシなどを原料にして造られる。炭酸ガスと酸味が調和し、ビールとどぶろくの中間のような味だという。
▼青稞酒(チャン)