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70歳の老人が遺書を書き、8万元を愛犬に残して養老金に充てることに

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ある日、動物救助センターにかかってきたSOS電話

先日、ハルビン市「劉麗(りゅうれい)小動物救助センター」は老人の王俊武(おうしゅんぶ)さんの救助電話を受けた。全財産の8万元(約130万円)を救助センターに寄付し、愛犬の「二福(にふく)」の養老金に充てたいという。もし自分が死んだ場合には、救助センターに「二福」の面倒を見てほしいという。老人は言うには「最近体の調子がよくない。最も心配なのは自分の犬のことだ。もし自分がいなくなったら犬はどうすればいいのだろうか?」とのこと。

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王俊武老人は71歳。息子は6歳の時に車の事故で死んでしまった。その後、妻も病気で亡くし、長年一人で生きてきた。彼は半身が不自由で、脳こうそく、心筋こうそくなどの病気を抱えている。姉も体がよくなく、だれも面倒を見てくれる人はいない。ただ黒犬の「二福」だけが彼によりそってきた。子犬の頃から大きくなるまで、すでに11年を共に過ごしている。

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最近老人は体の不調を感じ、数日ものが食べられなかった。悩みに悩んだ末、8月10日に劉麗小動物救助センターに電話したのだ。彼は遺書を作成して、全財産8万元を救助センターに寄付し、「二福」の養老金にしたいという。これに対し、(救助センターの)劉麗氏は、「二福」の面倒を見ることはできるが、8万元は受け取れないと語った。

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「二福」は老人に飛びついてじゃれついたり、老人の顔をなめたり、ごろごろ転がったりする。老人はとても嬉しそうで、急いで犬を連れて散歩に出かけていった。(了)

 

 

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中国ではペットは経済的余裕の象徴でもあるらしい。

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【関連地図】

中国黒竜江省ハルビン市 

  • アクセス:日本から飛行機の直行便がある。

 

 

【記事・翻訳:高晋】

Via/Pic:sina.com