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チャイプラ(*China News+)

海外で見つけたおもしろい話題を時々紹介。読めば気分転換できるかも。

【広州のアフリカ人】中国広州のブルックリン―20年来のアフリカ系黒人のゴールドドリームは砕け散るのか。(3)

中国社会

【(2)の続き】

【(1)から読む】

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よく知っているようで知らない黒人街
ここはアフリカ系黒人が生活する集住地域だ。野菜を買いに来た夫人と露店商の店主は英語の簡単な単語を使ってコミュニケーションする。電卓でさっと料金を出して見せ、取引が成立する。

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アフリカ系黒人は部屋に借りるのが難しい
しかし黒人街の宝漢直街でも、アフリカ系黒人が部屋を借りることは簡単なことでない。不動産業者は、「とてもうるさく、汚い。外国語も話せないので管理が非常に煩わしい」、「彼らは昼間まで寝てから、なじみの食堂で食事をし、マーケットを回って商売の話をする。暗くなれば同郷の友達と集まって、深夜まで酒を飲むんだ。地元民の生活リズムとは全く逆なんだよ」と話す。

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ネズミ取りゲーム
広州で黒人の暴動事件が発生してからというもの(訳者注:広州では09年・12年などに黒人暴動が発生している)、宝漢直街の一帯では目に見える取り締まり強化が行われている。周辺のホテルでは身分証の提示が厳格に求められ、アフリカ系黒人が街を歩いている際にパスポートの検査を要求される確率も上がっている。

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 黒人の離散を後押しする「コスト上昇」
広州の”ブルックリン“が成長を続けた20年間は、中国の不動産価格が飛躍的に膨張した黄金期と重なる。『網易不動産データセンター』の統計によれば、2016年の上半期広州市の越秀区のマンション価格のネット取引の平均価格は1平米あたり4万3千元以上(約75万円)に達した。これは広州の不動産価格のトップクラスであり、住宅賃貸価格のレベルも1平米あたり60元(1000円)を突破している。これはアフリカ系黒人にとって、広州は安価な生活コストというメリットを失ったことを意味しており、彼らの広州からの離散を後押しとなっている。

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アフリカ人の「広佛二都物語
Michal Lyonsの調査によれば、2010年には40%のアフリカ系商人が広州市越秀区を離れ、その内26.7%は仏山市(訳者注:広州の直近にある都市)黄岐鎮地区へ移住したという。そこから広州を往復して仕入れを行うことが流動する黒人たちの残された最後の選択肢だったのだ。それはあたかも多くの広州のホワイトカラーが郊外の都市から広州に出勤するのと同じように、彼らは二つの都市を跨いで生活している。

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ゴールドドリームは三分の一に縮小
アフリカ系黒人たちは本来定住する意思はなく、一攫千金を求めて東洋のゴールドドリームに集まってきた者たちだ。だが現在では、彼らの転売転売を繰り返す商売はもううまくいかなくなってきている。2006年から2010年の期間は、広州港からアフリカに送られるコンテナはほぼ満載だったが、2010年にはこのような商売は三分の一まで縮小したという。(写真は環市中路歩道橋の物乞い)

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東南アジアの水はもっと甘い?
中国のサプライヤーは直接アフリカと商売をし始めており、仲介の転売者は排除されつつある。同時に、労働力コストも上昇しており、広州の商品の価格ももう明らかな国際的競争力があるとは言えなくなってきている。たくさんのアフリカ系黒人は同郷のつながりから情報を得て、ベトナムの商売は更にうまみがあると感じ始めているという。

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広州の“ブルックリン”の店舗倒産ラッシュ
市内の老舗業界がネット取引の衝撃を受けているのとは異なり、広州の“ブルックリン地区”は現在アフリカ系商店の急減は起こっている。さらに過去20年間、この地区は比較的閉鎖的な交易環境に置かれていたため、実態商業の発展が低いレベルに留まっており、店舗の“倒産ラッシュ”が巻き起こっている。広州市越秀区の他の卸売市場の店舗の家賃は高いところで月3万元(約50万円)に達するのに比べ、宝漢直街のモールでは、店舗の家賃が平米あたり70元(約1200円)に留まっている。

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天秀ビル
一時期、天秀ビル(訳者注:小北黒人集住区の中心に位置するビル)が大いに賑わっていた頃、3棟のビルで構成された中央の1棟はビジネス向け、本来は住宅だった両脇の2棟は全て高価でオフィスビルとして貸し出された。にぎやかなマーケットと、湧き出るような客の流れは、広州のアフリカ貿易の最盛期を表す情景だった。当時は天秀ビルで1件のテナントを借りるのは非常に困難だった。しかし現在では没落する運命の一途をたどっている。

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広州の黒人達、次の行先はどこに?
夏真っ盛り、広州の高温は、“黒人がアフリカに避暑のために逃げ帰る”とまで言われる。実際広州は確かにアフリカ系黒人の離散の時期を迎えている。とある日の夜8時、広州白雲空港のケニア航空のカウンターの前には人波がごった返していた。多くのアフリカ系黒人が持ち帰る荷物を山のように積み重ねて、故郷に帰ろうとしていた。直近のCNNの報道では、多くのアフリカ系黒人は、去年のクリスマスの後、もう戻ってこないのだという。

 

【この項、了】

 

【関連地図:仏山市黄岐鎮地区】

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www.recordchina.co.jp

 

【翻訳・追記:高晋】